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空きっ腹にたましい

ほくたん はつたにむい

きのこの刺繍

さだめがきのこの刺繍しか食べられない女の子だって知ってからも、僕はさだめのことが好きだった。さだめは大学二年の春に今まで好きだった牡蠣のアヒージョも肉巻きアスパラもスイカもナタデココも塩パンもぶどうゼリーも全部食べられなくなって、代わりに…

最後の発明その発光・わたしはかなしかった

メリークリスマス、という言葉を二十四日に使うべきか二十五日に使うべきかわからないままに二十歳になってしまったわたしはそんな簡単なことも人に聞けないようなかわいい女の子でしかも処女で、二十四日の浮かれた夜を結局「メリークリスマス♡」と誰にも言…

テレパシーの話①

人を好きだっていうのは、とても幸福でかわいいことだとおもう。高校に入ってから2年とすこし、わたしには思い人がいて、そしてそれはたぶん叶うことがずっとないものだったけど、心を求めないことを知ってからはずっと幸せだった。先生の指輪はいつも外され…