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空きっ腹にたましい

ほくたん はつたにむい

きのこの刺繍

さだめがきのこの刺繍しか食べられない女の子だって知ってからも、僕はさだめのことが好きだった。さだめは大学二年の春に今まで好きだった牡蠣のアヒージョも肉巻きアスパラもスイカもナタデココも塩パンもぶどうゼリーも全部食べられなくなって、代わりに…

最後の発明その発光・わたしはかなしかった

メリークリスマス、という言葉を二十四日に使うべきか二十五日に使うべきかわからないままに二十歳になってしまったわたしはそんな簡単なことも人に聞けないようなかわいい女の子でしかも処女で、二十四日の浮かれた夜を結局「メリークリスマス♡」と誰にも言…

竜の話

きみのあおあざに触れたくてどうしようもなくなることがあった。きみは自転車に乗るのがへたくそなひとで(きみが言うには)、いつもその白い脚は緑や紫のあざだらけだった。足の甲から始まってくるぶし、脛はもちろん、どんな乗り方をしているのか腿の内側ま…

たたかう話

あなたにはたどり着けない ただじっと愛するという攻撃もある (大森琴世)「京大短歌20号」 とってもやばい歌だ。愛??? 世の中、たどり着けないものばかりだ。当たり前だ。頭のよさや要領、自分の見た目、いろんなものにいやになって、でもなんとか自分…

はしゃぐ話

海にくれば海での作法に従って つまりははしゃぐ はしゃぐんだよ こらっ (宇都宮敦)「ハロー・グッバイ・ハロー・ハロー」 生活がかわいい短歌、というととてもあほっぽいけれど、わたしはそういう短歌が好きだ。宇都宮敦さんの短歌を最近知って、きゅんとし…

予告編

一首評を継続的に書けたらいいな、と思った理由についてのメモ。(どうせわたしはまたわすれてしまうから) ☄ 最近、自分なりに戦い始めていてうお~~!というきもちだ。というのも、最高の一首評集「地球の長い午後のために」(小田島了・岐阜亮司)のまえがき…

きみと呼ばれる女の子の話

短歌の女の子になりたい、というのは短歌をすきっておもってる女の子ならみんな思うのでは、って考えてるのですけどいかがでしょうか。すきな短歌の中に出てくる「恋人」がとてもすてきで、愛されててかわいいとき、それを詠む作者の目のあったかさみたいな…

たのしい週末の話

わたしは空いてる週末が苦手で、変に空いてしまった日には意味なく図書館に行ったり、ともだちにとつぜん連絡をしてごはんを食べたり、ひとりで映画を見に行ったり買い物をしたりしてしまう。 時間に対してさみしい、のだと思う。ぽんこつ中のぽんこつで、気…

テレパシーの話①

人を好きだっていうのは、とても幸福でかわいいことだとおもう。高校に入ってから2年とすこし、わたしには思い人がいて、そしてそれはたぶん叶うことがずっとないものだったけど、心を求めないことを知ってからはずっと幸せだった。先生の指輪はいつも外され…

記念日の話

サラダ記念日だー!みんながサラダ記念日の話をしてるのお祭りって感じで、俵万智さんはすごいなあと思う。すこし、これを書いていなかった気がする。ずっとねむくてねむくて、ふきげんで、つまんねえ人間だったので、ずっとねてました。 今日、大切な人の夢…

雨の日の話

わたしの住む札幌市はざぁーざぁーと雨降りの今日だったので、映画を借りてコーヒーを買ってだらだらしてしまった。雨の日はいつも、おどろくほどねむくなってしまうので、まともに動くとぎゅんと疲れてしまうから、そうしたのだけど、コーヒーはもともとた…

わるい女の子の話

ずっとずっとヒロインになりたかった。 ヒロインっていうのは怒涛の女の子、白いワンピースが似合う笑顔のすてきな肌と髪のぴかぴかしたかわいいしかし芯のあるような賢い女の子。あーあ、どうしてもだめだよ。わたしは化粧をしないと出歩けないし遅刻癖とが…

影の話

ずっとむかし、好きだった男の子に「かげ、うすいよな」って言われたことがあった。それは明らかな悪口だったので、やめてよ〜とかなんとか返したと思うんだけど、かれはいっとう真面目な顔で「いや、存在感とかではなくて、影。大丈夫?」って言ってわたし…

お酒を飲む話

ほんとうはまったく違うことを書こうとしてたのだけど、酔っ払っているのでお酒の話をしようと思います。 お酒、たのしいからとてもらぶ。あじもいろいろあるし、なんかあったかいしよくわからなくなるし、たのしい。忘れてるものがなんなのかどうでもよくな…

名前の話

文章を書きたくなったしだれかにみてほしくなったから書いてます。ちゃお。はつたにむいって言います。 はじめだし、すてきな話をしたい、名前の話をしようって思う。 名前、わたしは超だいじだと思う。あたりまえか〜ってかんじでもあるけど。どーでもいい…